28mebius28のブログ

詩を書くブログ

無題

雨が降る街の中

僕は居場所がない

そう呟いて、ひとり歩く


何が出来るのだろう

それは希望ではない

ただの逃避で


やればできるって言葉は

僕の心を蝕んでいく


ずっと心の片隅の夢は

光を放っている

【詩】ワンルーム

夕陽が差し込むワンルームで

こんなはずじゃなかったと呟いた。


終わりを告げた日をそっと思い

独り寝転がり、目を閉じる


自分の力で動き続けるアナログ時計は

時を刻み付ける


僕のいる意味を知りたくて

君をワンルームに連れて行く

汚いなぁと苦笑いしながら

部屋を片付けて

一緒に眠りに着いた

今朝、君が起きた時はもう

ベットが少し軋んだ


朝日が差し込むワンルームは

整理したからか、少し広い気がした


終わったことを数えてもしょうがないと

起き上がり、顔を上げる


トーストされることを待つ食パンは

きれいに並んでる


僕のいる意味は見付からず

君は、居なくなってしまうんだろ

これが人生よなんでカッコつけて

鍵を元に戻して

そっと部屋を出てゆく

今朝、僕が起きた時はもう

ベットは少しも軋まない


寂しくなった部屋だけど

積み上げられた小説も

弾かなくなったギターも

そのままだ



僕のいる意味は見付けるのは

僕自身だって気付いたとき

これが人生よなんでカッコつけた

君の笑顔が目に浮かぶ

そして部屋を出るとき

いってきます、と呟いた

ドアは少しも軋まない

【詩】レイン

雲1つない青空に心が奪われて

僕は息を吐いた


隣にいたはずの昨日の君はもういなくて

温もりはもうない


路地の片隅には

昨日の雨が蜘蛛の巣に引っかかってる


どれだけ叫んだって

空に声は届かない

分かっているって

でもね、諦められない



雨の降る夜 独り部屋の片隅で

僕は息を吸った


居なくなった日も一日中雨が降っていて

部屋の中も冷たい


独りは慣れたのって君に聞きたくて

顔をあげたら自分が窓に映ってた


どれだけ祈っても

君に声は届かない

分かっているって

でもね、諦められない



空はいつだって受け入れるばかりで

思いを重ねるのは僕だった

そして今日も雨が降る


どれだけ叫んだって

空に声は届かない

分かっているって

でもね、諦められないんだ