28mebius28のブログ

詩を書くブログ

【詩】ワンルーム

夕陽が差し込むワンルームで

こんなはずじゃなかったと呟いた。


終わりを告げた日をそっと思い

独り寝転がり、目を閉じる


自分の力で動き続けるアナログ時計は

時を刻み付ける


僕のいる意味を知りたくて

君をワンルームに連れて行く

汚いなぁと苦笑いしながら

部屋を片付けて

一緒に眠りに着いた

今朝、君が起きた時はもう

ベットが少し軋んだ


朝日が差し込むワンルームは

整理したからか、少し広い気がした


終わったことを数えてもしょうがないと

起き上がり、顔を上げる


トーストされることを待つ食パンは

きれいに並んでる


僕のいる意味は見付からず

君は、居なくなってしまうんだろ

これが人生よなんでカッコつけて

鍵を元に戻して

そっと部屋を出てゆく

今朝、僕が起きた時はもう

ベットは少しも軋まない


寂しくなった部屋だけど

積み上げられた小説も

弾かなくなったギターも

そのままだ



僕のいる意味は見付けるのは

僕自身だって気付いたとき

これが人生よなんでカッコつけた

君の笑顔が目に浮かぶ

そして部屋を出るとき

いってきます、と呟いた

ドアは少しも軋まない